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ザ・ビートルズ /サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド |
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- サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
- ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
- ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
- ゲッティング・ベター
- フィクシング・ア・ホール
- シーズ・リーヴィング・ホーム
- ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト
- ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
- ホエン・アイム・シックスティー・フォー
- ラヴリー・リタ
- グッド・モーニング・グッド・モーニング
- サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプリーズ)
- ア・デイ・イン・ザ・ライフ
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記念すべき「聴かずに死ねるか」の第一回はやはりビートルズだ。ビートルズなくして近代ロックはなかったといっても誰も異存はないのではないだろうか。そんなビートルズの偉大な作品の中でも最高傑作と言われているのがこのアルバム。架空のバンドのライブという形式で進行し、ロック史上初のコンセプトアルバムと言われている。
まずは印象的なイントロから始まる「1」のオープニングからほのぼのとしたイメージを感じさせる「2」へ移り、幻想的とさえ感じられる「3」へと流れバンドのライブに引き込まれるようなつかみを繰り広げる。
そしてバラード調の「6」を経て中間部の転換としてシタールをフィーチャーしたインド調の「8」と緩急つけた盛り上がりを見せる。そして締めの「12」でバンドの挨拶とエンディングの形をとる、
まさにコンセプチュアルな構成である。のこった「13」はアンコールナンバーの位置づけだ。美しいピアノの旋律の中にも何か物悲しさを感じるが、これそこのアルバムの真骨頂。アルバム全体の最後を飾るこの曲の最終コードを聴くためだけにこのアルバムは存在すると言ってもいいくらいだ。聴き終わってしばらくは余韻にひたることになるだろう。
また、ジャケットワークも素晴らしい。各界、歴史上の有名人が勢ぞろいしたこのジャケットはヴィジュアル作品としても十二分に楽しめるものとなっている。誰が写っているかを調べてみるのも面白いだろう。日本からは福助が参加。そしてビートルズ本人達のろう人形が彩りを添えた形だ。当時人気を二分していたローリングストーンズのミック・ジャガーらしき胸像もすえられている。
中央に立っているポール・マッカートニーの頭の上にかざされた手が東洋では「死」を意味する、とか裏ジャケットでポールだけが後ろを向いているなど、「ポールは死んだ説」の理由付けに一役買っている点も興味深い。
これを聴かずに死ねるか! |
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