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キング・クリムゾン
/クリムゾン・キングの宮殿 |
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- 21世紀の精神異常者/21st Century Schizoid Man
ミラーズ/Mirrors
- 風に語りて/I Talk To The Wind
- エピタフ(墓碑銘)/Epitaph
明日なき行進/March For No Reason 明日また明日/Tomorrow And Tomorrow
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- クリムゾン・キングの宮殿/The Court of the Crimson King
帰ってきた魔女/The Return Of The Fire Witch あやつり人形の踊り/The Dance Of The Puppets
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奇才ロバート・フリップが率い、1968年に衝撃的なデビューを果たした「キング・クリムゾン」のこれまた衝撃的なデビューアルバムがこの「クリムゾン・キングの宮殿」である。あのビートルズの「アビーロード」をチャートの1位から引きずりおろしたと言われるほどの名盤である。今日に至るまで何回ものメンバーチェンジや音楽的な変化を経てきているが筆者としてはこのデビューアルバムを超えるものは出てこなかったように思う。
まずオープニングは度肝を抜かれる「1」で幕を開ける。おそらくはヴォコーダーにより電気的に加工されたボーカルが鮮烈な印象を与えているこの曲はけだるく怠惰な感じを醸し出している一方で歪んだギターと単調なリズムが突然スピードアップし独特なテンポでの曲調に変わるなど緩慢さの中に疾走感が同居する類を見ない曲調になっていると言える。。
つぎの「2」は一変してノスタルジックで田園風ののどかな癒し系の逸品。タイトル通りのさわやかなイメージの曲であるが、どことなく寂しげなところも感じられる。アルバムの中では一服の清涼剤的な存在であり、また「1」の後に配置されているという点でも良く考えられている。
続く「3」はまるで物語を読んでいるかのようなドラマチックな展開。ギターによるファーストコードのインパクトは十分だ。サビに向かっての盛り上がりからエンディングへの流れは聞き手を引き込んでいく。
これを聴かずに死ねるか! |
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