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レッド・ツェッペリン /聖なる館 |
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- 永遠の詩/The Song Remains The Same
- レイン・ソング/The Rain Song
- 丘の向こうに/Over The Hill and Far Away
- クランジ/The Crunge
- ダンシング・デイズ/Dancing Days
- ディジャ・メイク・ハー/D'yer Mak'er
- ノー・クォーター/No Quarter
- オーシャン/The Ocean
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ビートルズに続く第二回は「レッド・ツェッペリン」だ。第一回はビートルズに敬意を表して譲ったものの実は筆者が最も好きなバンドが何を隠そう、何も隠さないけどこのレッド・ツェッペリンである。レッド・ツェッペリンはその衝撃的なデヴューアルバムの発表当初から常に新しい音を追い求め善しも悪しきも注目を浴びてきており、どのアルバムがベストか、など到底選べるものではないのだが、今回は一般的に最高傑作とされる「IV」ではなくこの「聖なる館/Houses
of The Holy」を選ばせてらった。
まず初っ端を飾る「1」でいきなり頭頭をハンマーで殴られたような感覚を与えられる。この衝撃的なギターリフとそれに絡む軽快なドラムのリズムとステディなリズムキープ中にも一種メロディメイクをしているともいえるベースライン、そして甘美でグラマラスなハイトーンヴォイスの絶妙の調和。一瞬にしてレッド・ツェッペリンの世界に引き込まれてしまう。ハイテンポでヘヴィなこの曲でさらなる盛り上がりを期待したところに「2」が続く。またも衝撃が走る。一転してストリングス風のメロトロンをフィーチャーしたスローかつ叙情的な美しい旋律が耳に残る。もはや出だしのこの2曲だけで完全にノックダウンである。
しかしまだまだ続く。どこか牧歌的な印象も受けつつ適度なヘヴィさも兼ね備えた「3」から思わず身体が揺れだしてしまうようなギターリフと秀逸なドラムワークとの掛け合いが楽しい「4」、そして一聴してストレートに入ってきたと思わせながら只者でない変化球ぶりをみせる「5」へと流れる。ここでちょっと一息ということなのだろうか、どこか懐かしい感じのするレゲエ調の「6」でちょっと軽めに進行しておいて、このアルバムの最大の見せ場ともいえる「7」に続く。最初の2曲でもはやノックダウンをくらってしまっているにもかかわらず、さらにこの「7」のような展開が来ようとは。幻想的かつ荘厳なこのナンバーはまさにアルバム名となっている「Houses
of The Holy」にぴったりと言えよう。アコーステックピアノとシンセピアノ、シンセベースを駆使して厚みを出している。そしてエンディングは全員がバックボーカルをとっている「8」で締めくくられる。まさに圧巻・圧倒の40分間である。
さて注目すべきところははアルバムジャケットにもある。著名なミュージシャンのアルバムジャケットを斬新なデザインで作り上げていくアート集団ヒプノシスが手がけたこのジャケット。そのデザイン性の高さは収められた曲のイメージともマッチしており、ある意味芸術作品としても評価されるべきものとも思える。またバンド名や曲名なども含め文字らしい文字が一切入っていないという点もあきらかに他のミュージシャンのアルバムとは異なる趣を見せている。(レッド・ツェッペリンのアルバムには他にも存在するのだが)
これを聴かずに死ねるか! |
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